こんにちは!JR学研都市線長尾駅近くにある歯科クリニック、ピノデンタルオフィス枚方長尾 院長の日野です。
皆さん、認知症と歯科のケアが関係していることをご存知ですか?
認知症は、認知能力の低下や記憶の喪失などを特徴とする神経変性疾患であり、高齢者の中で増加傾向にある重要な健康問題です。しかし、認知症の患者の健康状態を維持するために、歯科ケアが果たす役割はしばしば忘れられがちです。今回のブログでは、認知症と歯科の関連性について掘り下げ、なぜ歯科ケアが重要なのかをご説明させていただきます。
<認知症と口腔健康の関連性>
認知症患者の中には、日常生活の基本的なケアに関する認識や理解が低下することがあります。これには口腔ケアも含まれています。歯磨きや食事の際の嚥下能力が低下することは、歯の健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。また、口腔内の感染症が全身への感染を引き起こすリスクも高まってしまいます。
さらに、認知症患者さんの場合、歯の痛みや口腔内の不快感に注意を払うことが難しくなることがあり、問題が進行してから歯科診療を受けることが多いため、予防的なケアが非常に重要となってきます。
<歯科ケアの重要性>
認知症患者さんの歯科ケアは、口腔健康を保つだけでなく、全身健康にも影響を与えます。下記は、歯科ケアの重要性についてのいくつかのポイントです。
・栄養摂取のサポート: 歯が健康であることは、正しい栄養摂取につながります。歯がないか、痛む場合、食事を摂ることが難しくなり、栄養不足が発生する可能性が高まってしまいます。
・感染症の予防: 口腔内の感染症は全身に広がるリスクを持っています。歯科ケアを通じて、感染症の予防や早期治療が可能です。
・コミュニケーションの維持: 歯が健康であることは、言語やコミュニケーション能力を保つのに役立ちます。認知症患者さんにとって、コミュニケーションは生活の質を向上させる重要な要素です。
<認知症患者さんの歯科ケアのアプローチ>
認知症患者さんの歯科ケアは、特別な配慮が必要です。アプローチには、いくつかのポイントがあります。
・家族や介護者の協力: 認知症患者さんの口腔ケアには、家族や介護者の協力が必要です。継続的な歯磨きや歯科診療の予約をサポートすることが大切です。
・歯科医、歯科衛生士とのコミュニケーション: 歯科医とのコミュニケーションを円滑にするために、認知症患者の特別なニーズに理解を示す歯科医を選ぶことが大切です。
・予防的なアプローチ: 歯科ケアは予防的なアプローチが重要です。早期に歯科診療を受け、問題を予防するために口腔内の健康を維持しましょう。
認知症と歯科は密接に関連し、適切な歯科ケアが認知症患者さんの生活の質を向上させ、全身健康を促進するのに役立ちます。家族や介護者、歯科医と連携し、口腔健康を維持するための努力を続けることは、認知症患者さんの健康と生活に貢献することにつながります。
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