年齢を重ねても、自分の歯でしっかり噛んで、美味しく食事ができること。それは健康的な生活を続けるうえで、欠かせない喜びです。
「8020運動」とは、80歳で20本以上の自分の歯を保つことを目標とした取り組みで、誰でも達成可能な現実的なゴールでもあります。
歯を守るために特別なことをする必要はありません。重要なのは、日々の何気ない習慣の中で「ちょっとした工夫」を継続すること。
この記事では、8020を目指すために“今日から実践できる”具体的な習慣をご紹介します。
毎日の歯磨きが、8020を実現する土台になります。しかし、時間をかけて磨いていても、磨き方が間違っていれば効果は半減です。
・歯ブラシは毛先の開きやすいものではなく、硬さやサイズも自分に合ったものを選ぶ
・鏡を見ながら、奥歯や歯の裏側、歯と歯ぐきの境目まで丁寧に磨く
・フロスや歯間ブラシを取り入れて、歯のすき間も忘れずにケアする
正しい道具と正しい使い方で、磨き残しのないケアを習慣化しましょう。
歯が痛くなったときだけ歯科を受診している方は要注意です。むし歯や歯周病は、痛みを感じる前から進行していることが少なくありません。
・自分では気づきにくい初期の異常を、プロの目で早期発見
・歯石や着色汚れなど、家庭では落とせないものを除去
・日々のケアで気をつけるべきポイントもアドバイスしてもらえる
3か月~半年に1回の定期検診を目安に受けることで、将来の歯の健康が大きく変わります。
よく噛むという行為は、食べ物を細かくするだけでなく、歯そのものを鍛えるためにも重要です。
噛む回数が減ると、あごの筋力や咀嚼機能が低下し、歯の健康にも悪影響を及ぼします。
・一口につき20〜30回を目標に噛む
・あえて噛み応えのある食材(玄米・根菜・海藻など)を意識して取り入れる
・左右バランスよく噛むことで片側への負担を防ぐ
噛む力を維持することが、結果的に歯を支える力につながります。
どれだけ磨いても、頻繁に砂糖や酸の強い飲み物をとっていては歯は守れません。
大切なのは、食習慣の質そのものです。
・間食の回数や時間帯を見直し、「だらだら食べ」を避ける
・糖分の少ないおやつや、キシリトール入り食品を取り入れる
・野菜や乳製品など、歯や歯ぐきの健康を支える栄養素を意識してとる
食生活そのものが、歯を強くし、病気に負けない口内環境を育ててくれます。
気づかぬうちに歯にダメージを与える「生活習慣」は意外に多くあります。若いうちから見直すことで、ダメージを蓄積させないことが大切です。
・喫煙は歯ぐきの血流を悪化させ、歯周病のリスクを大幅に高める
・歯ぎしりや食いしばりは、歯のひび割れやすり減りの原因に
・口呼吸は乾燥によって菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病につながる
悪いクセは早く気づき、必要があれば歯科で相談して専門的に対処しましょう。
一生自分の歯で食べるために必要なのは、特別な治療ではなく「日常の積み重ね」です。
・丁寧な歯磨きと補助器具を使ったケア
・定期的な歯科医院でのメンテナンス
・よく噛んで食べる習慣
・栄養バランスのとれた食生活
・歯を痛めるクセの早期改善
どれも今日から始められることばかりです。
未来の自分が後悔しないように、今できることからコツコツ積み重ねていきましょう。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ● | ● | ● | ─ | ● | ● | ─ |
午後 | ● | ● | ● | ─ | ● | ● | ─ |
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