40代以降になると「歯が少しグラグラする気がする」と感じる方が増えてきます。加齢の影響は確かにありますが、実際には年齢だけが原因ではありません。歯の揺れには病気や生活習慣が大きく関わっており、そのままにしておくと歯を失う可能性もあります。
歯が動きやすくなる要因の中で最も多いのが歯周病です。歯周病は歯ぐきの炎症だけにとどまらず、歯を支えている骨を徐々に溶かしてしまいます。支えを失った歯は次第に動き始め、やがて抜けてしまうこともあります。
歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、気づいたときには進行しているケースが多いのも特徴です。
噛み合わせのバランスが崩れると、一部の歯に過剰な負担がかかり、その歯が揺れやすくなります。
眠っている間の歯ぎしりや日中の食いしばりは、強い力を歯にかけ続けます。特に奥歯に影響が出やすく、歯の動揺につながります。
スポーツや事故などで強い衝撃を受けた場合、一時的に歯が動いてしまうことがあります。
糖尿病や骨粗しょう症など、体全体の病気が歯や骨の状態に影響を与えることもあります。
「ちょっと揺れているだけだから」と放置してしまうと、歯を失うリスクが高まります。歯が抜けると噛む力が弱まり、食事や会話に支障をきたすだけでなく、残っている歯に負担が集中し、次々と歯を失う悪循環に陥ることもあります。
さらに歯周病が背景にある場合、心臓病や脳梗塞、糖尿病の悪化など全身の健康にまで影響が及ぶことが明らかになっています。
歯の揺れを感じたら、歯科医院で原因をしっかり調べてもらうことが必要です。
歯周病が原因であれば、歯石やプラークを除去する基本治療を行う
症状が進んでいる場合には、歯周外科処置や骨の再生治療が検討される
歯ぎしりや噛み合わせの問題がある場合には、マウスピースや咬合調整で負担を軽減する
早期に対応すれば、歯を残せる可能性は高まります。
歯を長持ちさせるためには、毎日のセルフケアと定期的なチェックが欠かせません。
力を入れすぎない正しい歯磨きを行う
フロスや歯間ブラシを併用して汚れを取り除く
定期的に歯科検診を受け、歯石や歯垢を取り除く
歯ぎしりや食いしばりに気づいたら意識的にリラックスする
これらを継続することで、歯ぐきや骨を健康に保ち、歯の揺れを予防することができます。
40代以降に見られる歯の揺れは、必ずしも年齢だけのせいではなく、病気のサインであることが多いです。特に歯周病が大きく関係しており、早めに治療を行うことで歯を残せる可能性が高まります。
「少し揺れているかな」と感じたら放置せず、歯科医院に相談することが大切です。健康な歯を守ることが、毎日の生活の質を高める第一歩になります。
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