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歯科豆知識

2026.8.28枚方市長尾で睡眠時無呼吸症候群|歯科だけで治す?医科との連携が大切な理由

いびきをかいて寝る男性
あゆみ歯科クリニック医師
緑の背景に病院のイラストが手に乗っている
青い背景にマウスピースを手に持っている

 

枚方市長尾のピノデンタルオフィス枚方長尾の院長、日野です。本日は、「睡眠時無呼吸症候群と医科・歯科の連携」について詳しくご説明いたします。

「いびきが大きい」「寝ている間に呼吸が止まっていると言われた」など、睡眠中の呼吸について気になっていませんか。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まったり弱くなったりする状態を繰り返す病気です。治療方法の一つとして歯科で作製する口腔内装置が使われることがありますが、歯科だけで診断から治療まで完結するとは限りません。

大切なのは、医科と歯科がそれぞれの役割を担いながら治療を進めることです。今回は、なぜ連携が必要なのか、歯科では何ができるのか、患者さまが知っておきたいポイントを解説します。

睡眠時無呼吸症候群は「いびきだけ」の問題ではありません

睡眠時無呼吸症候群という名前から、「寝ている間に呼吸が止まる病気」というイメージを持つ方は多いでしょう。実際、睡眠中に気道が狭くなったり閉塞したりすることで、無呼吸や低呼吸を繰り返すことがあります。

代表的な症状として知られているのが、いびきです。しかし、いびきをかいている人がすべて睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。一方で、睡眠中の大きないびきに加えて、呼吸が止まる、息苦しそうに呼吸を再開するなどの様子が見られる場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性を考える必要があります。

本人は眠っているため、こうした変化に気づきにくいこともあります。そのため、「家族からいびきを指摘された」「寝ている間に呼吸が止まっていると言われた」ということが、受診のきっかけになる場合があります。

また、睡眠中の呼吸の問題は、翌日の生活にも関係します。十分に寝たつもりなのに日中に眠気を感じる、朝起きても疲れが取れていないなど、睡眠の質に関係する変化が現れることがあります。

ここで重要なのは、歯科医院だけで睡眠時無呼吸症候群の有無を判断しようとしないことです。睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠中の呼吸状態などを調べる検査が必要になるため、まず医科で適切な検査・診断を受けることが基本となります。

そのうえで、治療方法の一つとして口腔内装置が適していると判断された場合に、歯科が治療に関わります。日本睡眠歯科学会のガイドラインでも、口腔内装置について医師と歯科医師が連携して診療することを前提とした考え方が示されています。

つまり、睡眠時無呼吸症候群は「いびきがあるから歯医者へ」という単純な問題ではありません。まず病気の状態を正しく把握し、その人に合った治療方法を検討することが大切です。

なぜ睡眠時無呼吸症候群は「医科と歯科の連携」が必要なの?

では、なぜ睡眠時無呼吸症候群の治療では医科と歯科の連携が重要なのでしょうか。

大きな理由は、医科と歯科では担当する役割が異なるためです。

医科では、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合に必要な検査を行い、病気の有無や重症度などを確認します。そして、その結果をもとに治療方針を検討します。

一方、歯科では、口腔内装置を使用する場合に、歯や歯ぐき、噛み合わせ、顎の状態などを確認し、その人の口腔内に合わせた装置を作製・調整する役割があります。

日本睡眠歯科学会が公開している教育要綱でも、一般歯科医が睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置作製を依頼された場合、医科からの依頼を受けて診査や装置の装着、効果判定などを行うための知識や技術が必要とされています。

つまり、医科が病気の状態を確認し、歯科が口腔内装置による治療を担当するという、それぞれの専門性を生かした関係が重要になります。

口腔内装置は、睡眠時無呼吸症候群のすべての方に適しているわけではありません。日本睡眠歯科学会のガイドラインでは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置について、適応となる患者さんや装置の作製方法などが検討されています。

近年の解説でも、睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置治療は「医科歯科医療連携によって成立される治療」とされています。CPAPが適応とならない軽症から中等症のケースや、CPAPを使用できないケースなどで、口腔内装置が治療選択肢として検討されることがあります。

そのため、「歯医者でマウスピースを作れば、睡眠時無呼吸症候群は治る」と考えるのは適切ではありません。病状や治療の必要性を確認したうえで、医科と歯科が情報を共有しながら進めていくことが大切です。

歯科では睡眠時無呼吸症候群に対して何ができる?

睡眠時無呼吸症候群と歯科の関係で、特に知られているのが「口腔内装置」です。

口腔内装置は、睡眠中に装着する装置です。代表的なタイプでは、下顎を前方に移動させることで、睡眠中に上気道が狭くなることを抑えることを目的とします。

ただし、これは一般的な歯ぎしり用マウスピースやスポーツ用マウスガードとは目的が異なります。睡眠時無呼吸症候群の治療を目的とする口腔内装置では、患者さんの歯や顎、噛み合わせなどを確認し、適切に設計する必要があります。

例えば、歯の本数や歯の植立状態、歯周組織の状態などによって、装置の設計が難しくなる場合があります。2025年に公開された解説でも、口腔内装置の作製では、歯の並びや植立状態などが設計に影響することが紹介されています。

さらに、口腔内装置は作って終わりではありません。実際に使用したときの状態を確認し、必要に応じて調整することも重要です。

ここでも医科と歯科の連携が関係します。口腔内装置を使用した結果、睡眠中の呼吸状態がどのように変化したのかを確認し、その後の治療について検討する必要があるためです。

また、歯科医院では装置を使用するための口腔内環境を整えることも重要です。むし歯や歯周病などがある場合には、その状態を確認し、必要な治療を行うことも考えられます。

ピノデンタルオフィス枚方長尾では、予防歯科・定期検診を通じて、歯や歯ぐきの状態を継続的に確認しています。検診では、歯の状態を確認するだけでなく、歯石取りやクリーニング、フッ素塗布なども行っています。

睡眠時無呼吸症候群そのものについては、医科での検査や診断が重要です。その一方で、歯科では口腔内の状態を確認し、必要な歯科治療を行うことで、口腔内装置を検討する際の土台を整える役割があります。

「睡眠の問題なのに、なぜ歯医者?」と思われるかもしれません。しかし、睡眠中の呼吸と顎や口腔内の状態には関係があります。だからこそ、医科と歯科がそれぞれの専門性を生かすことが重要なのです。

「いびきだけだから大丈夫」と放置しないことが大切

睡眠時無呼吸症候群について考えるとき、最も注意したいのが、「いびきだから仕方がない」と放置してしまうことです。

いびきは珍しい症状ではありません。疲れているときや飲酒したときなど、一時的にいびきをかくこともあります。そのため、いびきだけで病気と決めつける必要はありません。

しかし、毎晩のように大きないびきをかいている、睡眠中に呼吸が止まっていると家族から言われた、呼吸が止まったあとに大きないびきをかいて呼吸を再開するなどの変化がある場合には、一度医療機関へ相談してみることをおすすめします。

特に本人が症状に気づいていない場合、家族からの情報は重要です。睡眠時無呼吸症候群では、本人が眠っている間に症状が起こるため、「自分では何も感じないから大丈夫」とは限りません。

また、「マウスピースを使えばいい」と自己判断して市販品を購入する前に、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるのかを確認することも大切です。

口腔内装置には適応があり、患者さんの状態によって治療方法は異なります。日本睡眠歯科学会の2020年版ガイドラインでも、閉塞性睡眠時無呼吸に対する口腔内装置について、どのような装置が有効か、下顎をどの程度移動させるかなどが検討されています。

つまり、睡眠時無呼吸症候群の治療は「マウスピースを作る」という一つの行為だけで完結するものではありません。

まず医科で睡眠中の状態を確認し、必要な診断を受ける。その結果を踏まえて口腔内装置が適している場合には歯科で口腔内を確認し、装置を作製する。そして使用後も必要な確認を行う。このような流れが重要になります。

枚方市長尾で「いびきが気になる」「家族に呼吸が止まっていると言われた」という方は、まず自分の睡眠状態を見直すところから始めてみてください。歯科だけ、医科だけと限定するのではなく、それぞれの専門性を生かして相談することが、適切な治療につながります。

まとめ|枚方市長尾でお口の状態を定期的に確認することも大切です

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中の呼吸に関係する病気です。大きないびきや睡眠中の呼吸停止などが気になる場合には、まず医療機関で状態を確認することが大切です。

一方、治療方法の一つである口腔内装置については、歯科が重要な役割を担います。口腔内装置は、歯や歯ぐき、噛み合わせなどの状態を確認したうえで作製・調整する必要があり、医科と歯科が連携して治療を進めることが重要です。

そのため、「睡眠時無呼吸症候群は歯科だけで治す」「いびきなら歯医者でマウスピースを作ればよい」と考えるのではなく、まず病気の状態を確認し、その結果に応じて適切な治療方法を選ぶことが大切です。

ピノデンタルオフィス枚方長尾では、全身の健康を考えた予防歯科を大切にしています。お口の中を確認したうえで、患者さまの年齢や生活習慣、お口の状態をもとに予防プランを考え、定期検診やクリーニングなどを行っています。

また、当院は枚方市長尾荒阪にあり、JR学研都市線「長尾駅」から徒歩8分の場所にあります。 お口の状態を定期的に確認しておくことは、睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置を検討する際にも、歯や歯ぐきの状態を把握するという点で意味があります。

「いびきが気になるけれど、どこに相談すればよいかわからない」という方も、まずは気になっている症状を整理してみてください。睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には医科へ相談し、口腔内装置など歯科に関係する治療が必要になった場合には、医科と歯科が連携して対応することが大切です。

歯の健康は、定期的なケアを通じて維持することが可能です。早期発見・早期治療を心がけ、健康な歯を保ちましょう。
以上、枚方市長尾のピノデンタルオフィス枚方長尾の院長、日野でした。

検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布などもご予約いただけます。3か月先のご予約もお気軽にどうぞ。

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