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歯科豆知識

2026.7.24【枚方市長尾】40代の「歯ぐき下がり」、実は歯ブラシ選びが分かれ道?今日から見直したい対策とは

喉を押さえる高齢者女性
あゆみ歯科クリニック医師
肺炎
歯科検診

 

 

枚方市長尾のピノデンタルオフィス枚方長尾の院長、日野です。本日は、「歯科検診と誤嚥性肺炎の予防」について詳しくご説明いたします。

「歯科検診は虫歯や歯周病を調べるためのもの」と考えている方も多いかもしれません。しかし、お口には食べ物を噛むだけでなく、食べ物をまとめて飲み込むという重要な役割もあります。

年齢を重ねると、「食事中にむせる」「以前より食べるのに時間がかかる」など、飲み込むことに関する変化が現れる場合があります。こうしたお口の機能の変化は、誤嚥性肺炎について考えるきっかけの一つになります。

今回は、誤嚥性肺炎とお口の機能の関係、歯科検診で確認できること、日常生活で意識したい予防について、一般の方にもわかりやすく解説します。

誤嚥性肺炎は「飲み込む力」とどう関係している?

誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液などが誤って気管に入り、それに含まれる細菌などが原因となって肺炎を起こすことがあります。特に高齢になると、飲み込む機能が低下することで、誤嚥が起こりやすくなることがあります。

私たちは普段、食べ物を口に入れると、歯で噛み、舌や頬を使って食べ物をまとめ、それを喉の奥へ送り、飲み込んでいます。この一連の動作は意識せずに行っているため、機能が少し低下しても本人は気づきにくいことがあります。

例えば、「お茶や汁物を飲むときにむせる」「食事中に咳が出る」「以前より硬いものが食べにくい」といった変化は、口腔機能について見直すきっかけになります。厚生労働省も、噛む、飲み込む、むせる、滑舌などの変化をオーラルフレイルに関連する症状として紹介しています。

ただし、むせた経験があるからといって、すぐに誤嚥性肺炎になるという意味ではありません。むせにはさまざまな原因があり、症状だけで判断することはできません。

大切なのは、こうした変化を「年齢のせい」と片付けず、早めにお口の状態を確認することです。歯科医院では、歯や歯ぐきだけでなく、食べることに関係するお口の状態について相談することもできます。

誤嚥性肺炎の予防を考えるとき、肺だけを見るのではなく、食べ物が最初に入る「口」の状態にも目を向けることが重要です。

歯科検診で確認するのは「歯」だけではない?

歯科検診というと、虫歯がないか、歯周病になっていないか、歯石が付いていないかを確認するものというイメージがあるかもしれません。

もちろん、歯や歯ぐきの状態を確認することは歯科検診の重要な目的です。しかし、お口の健康を長く維持するためには、「きちんと噛める状態を保つこと」も大切です。

例えば、虫歯や歯周病などによって歯を失ったり、入れ歯が合わなくなったりすると、食べにくい食品が増えることがあります。噛みにくさが続けば、食事の内容や食べ方が変化することも考えられます。

また、歯だけではなく、舌や唇、頬なども食事に重要な役割を担っています。舌は食べ物を動かしたり、まとめたりするために働きます。口の周囲の筋肉も、食べ物を取り込んだり、口の中で扱ったりするために必要です。そして最終的には、飲み込むという動作につながります。

厚生労働省は、口腔機能には「捕食」「咀嚼」「嚥下」などの働きがあり、これらが安全に食事をするために重要だとしています。

そのため、歯科検診を「痛くなった歯を診てもらう機会」だけにせず、お口全体の状態を確認する機会として考えてみることをおすすめします。

ただし、すべての歯科検診で飲み込みの機能を専門的に検査するわけではありません。むせや飲み込みにくさなど、気になる症状がある場合は、受診時に具体的な変化を伝えることが大切です。必要に応じて、専門的な評価や医科との連携が必要になる場合もあります。

「むせるようになった」は放置しないほうがいい?

「最近、お茶を飲むとむせるようになった」「食事中に咳が出ることが増えた」という変化があっても、本人にとっては日常のちょっとした出来事に感じられるかもしれません。

しかし、以前はなかった変化が繰り返し起きているのであれば、一度お口の機能について考えてみることが大切です。

特に、むせだけでなく、硬いものが食べにくくなった、食事に時間がかかる、食べこぼしが増えた、口の中が乾きやすい、滑舌が変わったなど、複数の変化が重なっている場合には注意が必要です。

これらはオーラルフレイルのチェックで確認されることがある項目でもあります。オーラルフレイルは、口腔機能の低下が進んでいく過程の一つとして考えられており、早い段階で気づいて対策することが重要です。

誤嚥性肺炎の予防というと、「食事中にむせないようにする」という一点だけに目が向きがちです。しかし、実際には歯や歯ぐきの健康、口腔内を清潔に保つこと、噛む力や飲み込む機能など、さまざまな要素が関係します。

日本歯科医師会の資料でも、誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアの充実と、歯科専門職による継続的な口腔機能・口腔衛生の管理が重要とされています。

だからこそ、「まだ食事はできているから大丈夫」と考えるのではなく、「以前と比べて何か変わったことはないか」という視点を持つことが大切です。

もしご家族から「最近よくむせるようになった」と言われたり、ご自身で食事のしづらさを感じたりした場合は、その変化を歯科医院で相談してみてください。

誤嚥性肺炎の予防につながるお口のケアとは?

誤嚥性肺炎の予防を考えるうえで、毎日の口腔ケアも重要です。お口の中には多くの細菌が存在しているため、歯や歯ぐき、舌などを清潔に保つことが大切です。

歯磨きでは、歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目にも歯ブラシを当てます。歯ブラシだけでは清掃しにくい部分には、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用する方法もあります。舌に汚れが付着している場合には、舌を傷つけないように注意しながら清掃することもあります。

しかし、毎日丁寧に歯磨きをしていても、自分では落としきれない汚れが残ることがあります。そのため、自宅でのケアと歯科医院での定期的なケアを組み合わせることが大切です。

また、口腔ケアだけでなく、食べる機能そのものにも目を向けましょう。食事を急いで飲み込まず、無理なく噛めるものを選び、食事中に会話を楽しむなど、日常生活の中でお口を使うことも大切です。

ただし、飲み込みに明らかな問題がある場合は、自己判断で食事形態を変更したり、無理なトレーニングを行ったりすることはおすすめできません。症状に応じて歯科医師や医師、歯科衛生士、言語聴覚士などの専門職に相談し、必要な対応を検討することが重要です。

厚生労働省も、口腔機能を維持することは、栄養摂取や生活の質を支えるうえで重要であり、歯科・医療・介護・栄養などの連携が大切だとしています。

「誤嚥性肺炎を予防するために特別なことをしなければならない」と考えるよりも、まずは歯科検診を定期的に受け、歯と口の状態を確認する習慣を作ることから始めてみましょう。

まとめ|枚方市長尾で定期的な歯科検診を習慣に

誤嚥性肺炎の予防を考えるとき、肺や呼吸器だけでなく、食べ物が入る「口」の健康にも目を向けることが大切です。

歯を健康に保つことは、しっかり噛んで食事をするための基本です。また、舌や口周りの機能、飲み込む力にも変化がないか確認することは、お口の健康を長く維持するうえで重要です。

「最近むせることが増えた」「硬いものが食べにくい」「食事に時間がかかる」といった変化がある場合には、年齢だけが原因だと決めつけず、歯科医院へ相談するきっかけにしてみてください。

ピノデンタルオフィス枚方長尾では、予防歯科を中心に、虫歯や歯周病を悪くなる前に防ぐことを大切にしています。担当歯科衛生士制を導入し、一人ひとりのお口の状態に合わせたケアを行っていることも当院の特徴です。検診や歯石取り、クリーニング、フッ素塗布などにも対応しています。

当院は、患者さまのお話を丁寧に伺うカウンセリングも重視しています。お口のことで気になることがあれば、「こんなことを相談してもいいのかな」と思うような小さな変化でもお聞かせください。

歯の健康は、定期的なケアを通じて維持することが可能です。早期発見・早期治療を心がけ、健康な歯を保ちましょう。
以上、枚方市長尾のピノデンタルオフィス枚方長尾の院長、日野でした。

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